幾度となくヴィキルースマグのカラーバリエーションは発表され、2024年度も新たに「ベビーピンク」が発売されました。こちらは日本限定の特別カラーで、ヴィキルース(ウェディングローズ)の花が配されたデザインになっています。今では定番となったデザインは、数十年前から変わらない、マイヤ・イソラの代表的なパターンです。
こちらは2024年夏に発売されたモデルで、淡い色彩が特徴です。マリメッコのマグカップはコレクションとして集めてる人も中には居たりします。カラーやバリエーションが豊富な分、自分だけの一品をチョイスできそうで、日々の生活をパッと明るくしてくれそうなアイテムです。
ヴィキルースのパターンは古く、マイヤ・イソラが描いた「ウニッコ」と同時期ぐらいのパターンだったりします。長年マリメッコのアイコンとして君臨してきたパターンはもはや王道。その時代イギリスやアメリカではポップアートが流行し、マイヤ・イソラも少なからず影響を受けたようで、イラスト作品の随所に垣間見えます。
フォルムデザインはOIVAに代表されるフィンランド著名デザイナー:サミ・ルオツァライネン氏によるものです。最近のマリメッコテーブルウェアは、彼のフォルムデザインが大半を占めます。美しく無駄のないフォルム、実際に使用した時の使いやすさ、電子レンジ使用ができる等デザインと利便性を高い次元で有しています。
マイヤ・イソラは、1949年に、マリメッコの前身Printex OY(プリンテックス)の為に、彼女の最初のプリントテキスタイルをデザインしました。その後1987年まで、マリメッコのインテリアファブリックのヘッドデザイナーを務めました。また、ヴィジュアルアーティストとしても有名な存在でした。 彼女はとても多くの才能に恵まれ、独自のユニークなものの見方や先見性で当時の出来事を解釈し、表現しました。彼女は、それぞれに異なるテーマと高い技術をもつすばらしいパターンをによる、500を超える作品を生み出しました。
その始まりは1951年、アルミとヴィリオ・ラティア夫妻によって、‘斬新’‘ユニーク’‘飽きのこない’かつ‘美しい’商品を戦後のフィンランドに生み出したという強い思いをコンセプトとして誕生しました。著名なデザイナーを起用した、とてもカラフルなテキスタイルが特徴で、ジャクリーン・ケネディがマリメッコのドレスを愛用していたことが報道されたことで、アメリカでの知名度が急上昇したようです。その後も鮮やかな配色と図柄が印象的なテキスタイルは、性別・年齢を超えて、世界中の人々から愛され続けています。